日々の仕事Blog
『六月の満月』(一雫ライオン)ができるまで⑭
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ぐわーーーーっ!
なにこれ、かっこよーーーー!
めっちゃ好き!
2月上旬、僕がライオンさんに送ったメールです。何かというと、『六月の満月』のデザインラフ。
今作のデザインをお願いしたのは鈴木成一さんと宮本亜由美さんでしたが、2月上旬のある日、『六月の満月』のデザインラフが届いたのです。メールを開いた瞬間、どわーってなってライオンさんに連絡。確かライオンさんは家にいなくて、少ししたら戻るから連絡する、みたいな感じだったと記憶しています。
そしてライオンさんから電話。ライオンさんも興奮していました。第一声からもう興奮していました。「『二人の嘘』も好きだけど、『六月の満月』のデザインもすごい好き!」と。
というわけで、前置きが長くなりましたが、今回は「書籍デザイン」のお話。
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どんな本を作る時も、カバーデザインと帯コピーはいつも悩みます。「デザインは編集者がやるものではない」という意見もあるかと思いますが、打ち合わせの時に「自分はどうしたいと思っているか」を伝えるのは大事だと思うので、やっぱり悩みます。『六月の満月』のデザイン打ち合わせを鈴木成一さんと宮本亜由美さんにしたのは2025年12月18日。『二人の嘘』の時もデザインをお願いした二人なので、ライオンさんをイチから説明する必要はないながらに、今作にかけた思いは並々ならぬものがあったので、僕も必死にプレゼンしました。
「とにかく読んでみるよ」
とのことでその場はお開き。そして2026年1月中旬に写真やイラストなどの「方向性の候補」を提案していただきました。その中で目を引かれたのが、最終的に『六月の満月』の装画をお願いすることになったagoeraさんの絵だったのです。温かさがあって郷愁をそそられる雰囲気が『六月の満月』と通底しているように思えて、ライオンさんに相談したところ、彼も「ぜひ」とのことでした。
agoeraさんにお仕事をご依頼した際にも、メールでこの作品にかける思いを書かせていただきました。暑苦しいとは思ったのですが、『六月の満月』に必要なのは「熱の伝播」のような気がしていたからです。ライオンさんが作品に込めた熱を、僕がそのまま次の方に渡すイメージ。100を100のままというか、1滴もこぼさないというか。ここで僕が妙にかっこつけて作品の熱を冷ましてしまうのは違うと思ったので、とにかく「熱をそのまま」の意識でこの時期は過ごしていました。ライオンさんの作品は、上品さの中にうまく言えないのですが野蛮さみたいなものがあるので、上手に説明するのではなく、とにかくやばい!みたいな感じで伝えるようにしていました。
その後ラフをいただき(この時点でめちゃくちゃカッコよかった)、そして2月上旬にデザインラフが届き、冒頭の興奮につながるというわけです。この記事を書くにあたってメールを見返しましたが、初めて見た時の興奮まで蘇ってきました。
最後に、帯コピーに関して少しだけ。前回書かせていただいた「プルーフ」をお送りし始めたのが1月初旬だったのですが、1月中旬くらいから書店員の方達からご感想をいただくようになり、それがめちゃくちゃ熱い&素晴らしいものだったのです。切なさと温かさを内包した『六月の満月』の魅力を見事に捉えてくださっていたし、エンターテインメント小説として面白いと思ってくださったことが伝わってきました。とても嬉しかったです。
「このコメントを帯に載せたい!」と思って各所に依頼の連絡をし始めたのが1月末。そうするとあらすじを帯に載せるスペースがないよなあ、ということで、「あらすじは文庫みたいにバーコード横に載せちゃおう」と考えて、カバー裏面に配置してもらったのでした。なので『六月の満月』は裏面が文字でびっしりです。でも、この作品に込めた前のめりの情熱って感じがして、ひそかに気に入っています。素敵なコメントをくださった書店員の皆様、ありがとうございました!
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