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ギックリ腰になる時期

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先日、ギックリ腰になりました。

実は、ここ数年この時期にギックリ腰をやるようになっていて、去年なんかは人間ドックを受けていた病院の待合室で名前を呼ばれて立ち上がった時にグキっとなり、ヨロヨロしながら呼ばれた場所に歩いて行ったら、「肺活量の検査です」と言われて「よりもにもよって」と嘆きました。大きく吸って全力で吐くなんて無理です、と。そもそも真っ直ぐ立てないのですから。翌日は全く動けませんでした。

書籍作りには「ゲラ作業」と呼ばれる工程があります。簡単に言うと、ゲラに著者への申し送りを書き込んだり、著者の赤字などを一つのゲラにまとめて印刷所に戻したりする作業です。編集を担当しているゲッターズ飯田さんの開運手帳のゲラ作業が終わるのが7月中下旬。飯田さんの開運手帳は全12座あるので、ゲラ作業の時期は机に座りっぱなしになります。あれこれと見比べながらゲラ作業をすること数時間、という日々が続くのです。そのゲラ作業が終わる前後でホッとするのか、この時期にギックリ腰になってしまうのです。

ちなみに、飯田さんは書籍刊行後(9月10日に発売です)、各地でトークイベントを開催します。全国のあちこちに行くのですが、会場ではサイン本の販売も行います。会場に書籍を送って現地で販売をするのですが(もちろん今年もあります。お楽しみに)、その荷物の上げ下ろしもなかなか腰にきます。

流星舎は一人であれこれやっている出版社なので、「ギックリ腰で動けません」となるわけにはいきません。僕が動けないと著者に思いっきり迷惑がかかってしまうからです。今年は一雫ライオンさんから書き下ろしの原稿をいただく時期と開運手帳のゲラ作業の時期が重なってもいたので、「気づけば1日ずっと机で仕事をしていた」なんて日もあり、ギックリ腰になるリスクが高いような気は何となくしていました。

なので、毎日とは言わないけどストレッチをこまめにやって、整体にもせっせと通って、同じ体勢が続かないようにそれなりに工夫して、春から今日までの日々を過ごしてきたのです。

日々のケアのおかげか、「今年は結構腰の調子がいいな」なんて思っていました。なのに、例年と同じようにギックリ腰になったのです。結構心が折れました。何の対策も講じずになるギックリ腰と、ケアしていたつもりだったのになってしまったギックリ腰だと、同じギックリ腰でも衝撃の度合いが違うと言いますか。「嘘でしょ?」みたいな気持ちになりました。

まだ僕が20代だった頃、当時40代?50代?の先輩編集者に「腰とか肩とか肝臓の調子が悪くなってからが本当の編集者」と言われたことがあります。もちろん冗談混じりのアドバイスではありましたし、「そんなバカな」と思ってましたが、今回のギックリ腰はそんなふうに思わないとやってられない気持ちになります……。

幸いにも軽めなので動けないこともないのですが、無理して悪化するのも嫌なので、先輩からいただきつつも読めずにいた本を心静かに読もうと思います。『1年で潰れると言われた野球部が北国のビニールハウスから甲子園に行った話』(原田一範著)。気持ちが昂って体を動かしたくなる可能性もある一冊ですが……。